ポンコツすぎて辛いとき、何が起きているのか
辛さがある水準を超えると、辛いという感覚より先に、判断が鈍ります。
だから「まだ耐えられるか」を自分で判定しようとすると、必ず間違えます。 判定する機能のほうが先に落ちているからです。
いま何が起きているのかを、外側から見られる形で書きます。
起きている循環
ミスが出る
↓
自分を責める。次はと構える
↓
緊張で余裕がなくなる
↓
確認や判断の質が落ちる
↓
ミスが出る
この輪に入ると、能力とは無関係にミスが増えます。
そして周囲からは「気をつけていない」ように見えます。 実際には、気をつけすぎていることが原因になっています。
疲労が先に来ている場合
もう一つ、よくある形。
睡眠が削れる → 処理速度が落ちる → 仕事が終わらない → さらに睡眠が削れる
この形の厄介なところは、因果が逆に読まれること。 「疲れているからミスする」ではなく、 「ミスするから残業になる=本人の問題」として処理されてしまいます。
自分で確かめられること
いま自分がどの段階にいるか、行動で判定できます。
| 段階 | 出ていること |
|---|---|
| 1 | 仕事のことを考えると気が重い |
| 2 | 休日が回復に消える。楽しめない |
| 3 | 出勤前に体調が崩れる(吐き気・動悸・涙) |
| 4 | 疲労でミスが増え、そのミスでさらに疲労している |
| 5 | 眠れない。食べられない。何も感じなくなる |
3以降は、努力の効き目が出ない領域です。 ここで「もっと頑張る」を選ぶと、5に近づくだけになります。
5が出ているなら、仕事の話として扱う段階を超えています。 厚生労働省が「まもろうよ こころ」というサイトで、 電話・SNSの相談窓口を一覧にしています。まずそちらを使ってください。
段階1〜2でできること
まだ動ける段階なら、効く手はあります。
1. 記録を取る
いつ、何が起きたか。辛さを言語化すると、量が測れるようになります。 「ずっと辛い」が「火曜と木曜の午後」に変わるだけで、対処が具体化します。
2. 比較をやめる
同期・同僚と比べているうちは、条件の違いが視野に入りません。 担当量も経験年数も違う相手と、結果だけを比べています。
3. 一つだけ仕組みを作る
全部を直そうとすると続きません。 いちばん頻度の高いミスを一つ選んで、そこだけチェックを入れます。
4. 人に話す
同じ職場の人でなくていいです。 声に出すと、自分の状況を外から見る視点が一度だけ立ち上がります。
効かなかった場合
上をやっても動かないとき、原因は本人の外にあることが多いです。
・業務量が一人分を超えている
・手順が誰の頭にもない
・特定の相手との関係だけで評価が決まっている
これらは個人の工夫では解けません。 解けない問題に努力を注いでいる期間は、消耗だけが進みます。