ポンコツからニートになりかけたとき
ポンコツな自分から脱ニートするには、まず今の状態を知る必要があります。働けない状態は、ある日いきなり来るわけではありません。 段階を踏んで近づきます。
近づいていく順番
① 仕事に行くのが重い
② 出勤前に体調が崩れる
③ 休んだ日が増える
④ 連絡を返せなくなる
⑤ 求人を見ることすら苦しくなる
④からが分岐点になります。
連絡を返せなくなると、周囲との関係が切れます。 関係が切れると、戻るための入り口が全部閉じます。
⑤まで来ると、「働きたくない」ではなく 「動けない」に近い状態になっていることが多いです。
空白期間について
働いていない期間が延びると、それ自体が新しい壁になります。
空白が延びる → 説明が難しくなる → 応募が怖くなる → さらに空白が延びる
この輪の厄介なところは、時間が経つほど抜けにくくなること。 早い段階で動いたほうが楽なのは事実ですが、 「早く動け」と言われて動ける状態なら、そもそも詰まっていません。
戻る順番
いきなり就職から始めません。効く順番があります。
| 順 | やること |
|---|---|
| 1 | 生活時間を戻す(起きる時間だけ固定する) |
| 2 | 家の外に出る用事を1つ作る(買い物でいい) |
| 3 | 人と一言でも話す機会を作る |
| 4 | 短時間・単発の仕事を1回だけやる |
| 5 | 継続的な仕事を探す |
1と2を飛ばして4から始めると、たいてい折れます。 働けるかどうかの前に、生活が動く状態を戻す必要があります。
そして4は「一回だけ」でいいです。 続ける前提にすると、始める前の負荷が上がって動けなくなります。
使える公的な仕組み
自力でやろうとしすぎる人が多いので、書いておきます。
| 仕組み | 対象 | 何ができるか |
|---|---|---|
| 地域若者サポートステーション(サポステ) | 15〜49歳の働くことに悩みを抱える人 | 相談、コミュニケーション講座、就活セミナー、職場定着の支援まで。厚生労働省が委託し全国に設置 |
| 自立相談支援機関 | 生活に困窮している人 | 仕事・住まい・家計の相談。生活困窮者自立支援制度にもとづき自治体ごとに設置 |
| ハローワーク | 制限なし | 求人紹介だけでなく、職業相談も受けられる |
どれも無料で、いきなり就職を決める場所ではありません。 「相談だけ」で使えます。ここを知らずに一人で抱えている人が多いです。
家族との関係
働けない期間が続くと、家族との関係が別の負荷になります。
・心配が、催促として届く
・「いつまで」を聞かれると、答えられないことが苦しくなる
・家にいる時間が長いほど、逃げ場がなくなる
第三者の相談窓口を挟む意味はここにもあります。 家族以外に状況を知っている人がいるだけで、家の中の圧が変わります。
「ポンコツだから働けない」ではない
最後に、順序をはっきりさせておきたいと思います。
働けなくなったのは、能力が足りないからではありません。 合わない環境で消耗が限界を超えた結果として、動けなくなっています。
この順序を取り違えると、 「自分を直してから働く」という達成不可能な目標を立てることになります。
戻る順番は、直すことではなく、動かすことのほうから始まります。