彼氏・彼女がポンコツなとき
恋人に対して「ポンコツだな」と思うとき、 その感情には呆れと愛着が同時に入っています。
だから困ります。嫌いになったわけではないのに、 このままでいいのかが分かりません。
続く場合と続かない場合を分けているもの
長く見ていくと、分かれ目はポンコツさの量ではありません。
| 続きやすい | 続きにくい |
|---|---|
| 迷惑をかけた自覚がある | 「なんとかなった」で終わる |
| 別の領域で返している | 一方向にだけ流れている |
| こちらの負担を知っている | 見えていない |
| 笑い話にできる範囲に収まっている | 生活・金銭・信用に及ぶ |
上の3行は「返しているかどうか」で共通しています。
料理も片づけもできなくても、 別の場面でこちらが助けられているなら、収支は合います。 合っていれば、「ポンコツ」は関係の中の愛称として機能しつづけます。
「かわいい」で処理できる範囲
ポンコツさが魅力として働くのは、実害が出ていない範囲に限られます。
◎ 待ち合わせに遅れる/料理が壊滅的/方向音痴/家電を壊す
△ 金銭管理ができない/期限を守らない/同じ約束を繰り返し破る
✕ 借金/連絡が取れなくなる/こちらの信用を使う
△より下は、時間が解決しません。 むしろ「かわいい」として処理してきた期間の長さが、そのまま問題の大きさになります。
直させようとする前に
恋人のポンコツさを直そうとして、うまくいく例はあまりありません。
理由は、指摘する側がどうしても管理する側の役割に入ってしまうからです。 役割が固定されると、関係が対等でなくなります。 そのうえ、直らなかったときに「言ったのに」という材料まで増えます。
直させるより、こちらが被る量を減らす形にしたほうが続きます。
| 直させる | 被る量を減らす |
|---|---|
| 遅れないように言う | 集合を「先に着いた方が店に入る」に変える |
| 忘れないように言う | 共有カレンダーに入れる |
| 片づけさせる | 片づける場所を減らす |
自分がポンコツ側の場合
読んでいる人がこちら側のこともあります。
相手が何も言わないからといって、負担が発生していないわけではありません。 「言えばやる」は、言う仕事を相手にやらせている状態です。
返し方は、同じ量を返すことではありません。 気づいて言葉にすることのほうが効きます。 「いつも段取りしてもらってる」と一度言われるだけで、 相手の負担感はかなり変わります。